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2006年06月12日

土合駅探訪記

先日10日(土)が出番だったので,今日月曜がその分の休みでした.
んなわけで,そんなに天気が良いほどでもないなら,とあまり天候に左右されない所へ出かけるかということで,小学生の頃から一度見てみたかった土合駅へ行ってみることに.当時の時刻表には「下り列車の改札は,発車10分前に打ち切ります」なんて書いてあって,どんな駅なのかずっと興味があったわけ.それで,月曜なら道路も渋滞しないだろうし・・・・・という程度の認識で家を9時前(←この時点で大してやる気がない)に出ました.
関越道を一路水上ICまで走り,土合駅には11:15ごろ到着しました.


土合駅.谷川岳の登山口として立派な駅舎を構えておりますが,駅は既に無人駅になっています.
ちなみに,こんな半端な構図で撮っているのは,左の方にバキュームカーが4台も停まっていたから.(泣)


日本一のモグラ駅です.しかし駅舎の中はがらんどうなわけでして・・・


待合所に掲示.ここは6月末まで冬らしい.


ラッチを入り,左手に進むと下りホームへと続く通路の始まり.


さらに左へ曲がったところ.


もうすこし進むと,利根川の上にかかる部分.何やら休憩用のベンチが置いてあり,下りホームから来た方へのメッセージが・・・


この階段を降りた所が下りホーム.462段,GL-70.7mの深さ.
階段は5段毎に踊り場が設けられてますが,これは単にこの通路がもともと新清水トンネル建設用の斜坑だったところを利用してるためで,取付部と本線トンネルの位置関係から決まった斜坑の勾配にあわせて階段を作ったから.


ちなみに階段右側は,側壁と階段端部が離れて地山が露出してるます.いろいろなサイトを調べると,「もともとエスカレータを設置する計画があり,そのスペースだった」というような記述も見られますけど,それはおそらく違うかと.


右側の側壁下部には高圧ケーブルがトラフで引き込まれており,それとの離隔を確保するために階段を離して造っただけでしょう.こんな駅,もともとエスカなんか計画するわけ無いよなぁ.


そしてこのトラフとの離隔部分の露出した地山を見ると,深さによって鉄バクテリアの噴出しているところやそうでないところがあり,地質の傾向が違うことがわかる.岩種までは見てこなかったけど・・・・・


階段中程の踊り場にある休憩用のベンチ.


踊り場の路面が陥没している所もあります.これが首都圏の駅だったら速攻で修繕でしょうが・・・・・


やっと地底が見えてきた.


さらに平坦部(斜坑の取付部)を経て,やっと下りホーム到達.


下りホームの起点方(左)と終点方(右).気温が低く,霞みがかってました.さすが延長13.5kmの山岳トンネル.
ちなみに右写真の建物は待合室・運転事務室(の廃墟)・便所です.

ちなみに線路は2線敷かれており,ホーム面は副本線になってます.斜坑取付部で大型断面にする必要があったからでしょうか.


壁面に掲示された駅周辺の名所案内.どう考えてもこれは上りホーム(地上)に掲示すべき内容と思われるが・・・


自動車で来て,階段を降りてきたと言うことは,電車に乗る訳にはいかないので,また登らないといけないわけで・・・・・


ここまで書かれるとくどい.


よく見ると階段の段数がナンバリングされてる.


斜坑にも機材坑があったのかな・・・・・?
これについては誰か識者の方,ご教示頂けないかと思います.


462段登ってきました.銘板を発見.前田建設の施工でしたか・・・・・


続いて,ラッチ前から反対側の上りホームへ.突き当たりを左に出ると上りホーム.


上りホーム.のどかな山奥の駅です.
ちなみに,起点方はホームを短縮したらしい・・・


ラッチ脇に時刻表がありました.


駅の外に出てみました.道路を跨いで,さらに利根川を跨いで,旅客通路がトンネルへと繋がってます.
ここが斜坑口というわけで,川の真上に桟橋を組んで工事したんでしょうか・・・



水が冷たくて気持ちのよい場所でした.
そんなわけで,靴・靴下を脱いで足をつけましたが・・・・・20秒でギブアップ.


土合をあとにして,普通は谷川岳ロープウェイなのかもしれんけど,今回は引き返し.そして湯桧曽駅も見ていくことにしました.
こちらも無人駅になっていまして,駅舎内はがらんどうです.土合と同じような雰囲気.


改札を入って,右に曲がると下りホームへの通路.この駅の下りホームも新清水トンネル内にあります.


ここが下りホーム.左側の写真が起点方で,新清水トンネルの坑口からすぐ.なので,駅舎からの高低差もあまりない.....というか,改札口よりホーム面のほうが高い位置にあります.要は山すそに駅舎があって,そこからほぼ高さを変えずに山の中へ入っていくイメージ.


こちらは上りホーム起点方.新清水トンネルの坑口が見えます.


上りホーム終点方.写真上の方に見えるのも上り線で,この山の中をループするトンネルになってます.

で,水上温泉郷にほど近いところまで下りてきて,国道沿いのそば屋で昼食にしました.
なかなかコシのあるそばを食べることが出来ました.


続いて,上越線を俯瞰撮影できるポイントを探してみました.
ちょっと背後の集合住宅が目障りではあるが,まずまずのポイントかと.
それにしても,185系って案外目立つ.

このあと,急に思い立って安中榛名へ行ってみました.こちらも,開業時からいちど行ってみたいとおもっていた駅.(変な駅ばかり行きたいと思うワケだよね・・・・・)


駅近くのこ線道路橋から.ぜんぜん露出の上がらない天候(シャッター速度は1/250)ですけど,安中榛名駅に停車する列車なら余裕で撮影可能.


安中榛名駅.新幹線駅でここまで周囲が緑ばっかりなのって,ここが一番ではなかろうか.こればっかりはいわて沼宮内や七戸(仮称)よりも上のような気がする.

そして,帰りは富岡ICからすっ飛んで帰ってきました.ETCの通勤割引適用で道路代が若干安かったはずだ・・・

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こんな鉄活動するオイラって,やっぱ土木屋だなぁと思ってしまう.

投稿者 とざわ : 2006年06月12日 22:20

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