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2006年08月19日

青函トンネル最深部探検ツアー

いよいよこの旅行のメインイベント,「青函トンネル最深部探検ツアー」の日になりました.青函トンネルウォークは毎年行われてきましたが,今年は新幹線工事が始まる最後の歳と言うこともあり,通常は公開されることのない先進導坑を特別公開し,ここを歩くことの出来るツアーとして設定されたものです.

ツアーは6:20~6:45のあいだに函館駅改札横で受付とのことでしたので,事前に函館朝市で朝食をいただくこととし,5:45にホテルを出ました.


まずは朝食.前日に引き続き“きくよ食堂”にて,この日は“鮭ハラス焼き定食”をいただきました.同行のせ氏も同じものを食べました.「今日は生ものは万一に備えてやめておこう・・・」という見解でありました.


JR北海道函館支社によるツアーの受付.“最深部探検ツアー”と“青函トンネルウォーク”の両方を受け付けていまして,けっこう混雑してました.ツアー参加者用の名札と列車の乗車証,ヘルメット・万歩計・ライトなどを渡されました.
7:00ちょうど発の“スーパー白鳥10号”にて出発.車内は“最深部探検ツアー”“トンネルウォーク”の人がかなり乗り込んでおりました.


7:55,予定通りに吉岡海底駅に到着.この日のみの臨時停車で,降車は6号車Dコックの操作にて行われました.


吉岡海底駅,正式には“吉岡定点”であります.


作業坑から吉岡斜坑への入り口付近に集合し,整列・班分けのうえで出発となりました.


斜坑への入り口.いよいよ出発.


最初は斜坑を下へ降ります.974段の下りで,ペースを抑えて進みました.


斜坑には排水用の送水管が14インチで5本設置されており,斜坑底には送水用ポンプが構えられています.
いよいよここから先進導坑へと進みます.


先進導坑に入ってすぐの貯水槽と沈殿地.


左が排水坑道,右が先進導坑.


先進導坑入り口の風門.通常は斜坑から送気しており,ここは閉じられています.今日は特別に送気を停止して風門を解放した状態になっております.


先進導坑内の様子.通常は作業員なども通行する機会がないので,鉄バクテリアなども除去されずそのまま残っています.


上部を別の坑道が交差しておりところらしい.


先進導坑内でもっともバクテリアの発生が顕著なところ.先進導坑の横坑(機材坑?)の部分です.


先進導坑内を行くツアー参加者.皆さんゴム長に履き替えての歩きです.


先進導坑内は基本的に吹き付けコンクリートのみの仕上げですが,やはり両肩部に亀裂の発生が顕著でした.


先進導坑8.9kmを歩きまして,作業坑との合流部に到着.(門扉は先進導坑への分岐口)
この先,海峡中央部は作業坑と先進導坑が供用されています.トンネルウォークではこの部分を歩いて通りますが,我々はこの地点から吉岡側へ作業坑を引き返す形となります.


作業坑の様子.基本的にりょう盤コンクリートが設けられていますが,一部で盤ぶくれによる亀裂の発生が認められました.
先進導坑に比べれば歩きやすいですが,すでにこの時点でメンバーは非常に疲れてきております.


作業坑では,以前バクテリアの調査が行われていたらしいです.


作業坑内部の様子.ところどころでアーチ両肩部に吹き付けコンクリートが盛り上げられているところがあるのですが,これがなぜなのか判らじ.....


作業坑を8kmちょっと歩き,吉岡定点への取り付け部まで来ました.


定点側から見た,作業坑への入り口.通常時はもちろん解放されていません.





吉岡海底駅(吉岡定点)では,下り線側の横取り基地用地を活用して「ドラえもん海底ワールド」が公開されておりますが,これも新幹線工事の関係でこの夏で終わりとなります.ツアーにはドラえもん海底ワールドの見学は入っておりませんでしたが,若干予定より早く吉岡に着いたと言うことで,見せていただくこととなりました.終わる直前になって初めてみましたです.


本坑から横取り基地への分岐部も特別に公開していただきました.(通常はドラえもん海底ワールドの舞台の裏手にある)
ちょうど,函館行き特急“白鳥”が通過していきました.


ツアー最後は,吉岡定点から斜坑を1184段の階段で上って,屋外へ出ることとなります.体力に自信のない方はケーブルカーに乗って,ということになりましたが,自分は歩いて登りました.最後にこれは正直きつかったですが...


斜坑口から50くらいのところにある,換気坑道.ここから空気が送り込まれており,火災対策設備の重要な機能を果たしています.


斜坑のケーブルカー.本当に作業用の無骨なものです.


斜坑口とケーブル駆動部.端から見ればトンネル口とは見えないでしょう.


斜坑下り階段974段,先進導坑8.9km,作業坑8.6km,斜坑上り階段1184段をあるいたあとは,“吉岡温泉 ゆとらぎ館”にて昼食と休憩のち,貸し切りバスで函館へと戻りました.土木屋としては青函トンネルを堪能できた1日でした.参加していた他のメンバーはほぼ“鉄チャン”と思われたのですが,果たして楽しめたのでありましょうか?

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函館でホテルに戻って荷物を置き,せ氏と夕食に行きました.
「函館らしい物を...」というせ氏の希望と,あまりしつこい料理は食べたくない自分の希望を満たすということで,寿司を食べに息ました.ホテルから歩いて3分くらいの“鮨金総本店”のカウンターで食べまして,以下に食べたものを列記します.

刺身
●シマエビ
●ボタンエビ
●ホッキ貝
●マコガレイ
●ソイ
●メジマグロ
●活イカ刺し
●アワビ

焼き物
●ゲソ焼き
●ホタテの磯辺焼き

寿司
●握り寿司1人前
●シャコガイ握り
●ネギトロ巻き

アルコール
●生1杯
●国粋

いやぁ,うまかった.刺身は新鮮だし,イカは半透明だし,ゲソを焼いてワタ和えしたものがまた美味い!
ホタテの磯辺焼きなんてのも初めていただいたし.....

で,お代は〆て・・・・・(以下略)

注記:本文記載は8月20日19:20です.

投稿者 とざわ : 2006年08月19日 23:58

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コメント

Red-Comet様,もーん様,銅華様,最深部ツアーお疲れさまでした&コメントありがとうございます.

先日のツアー,土木屋としてトンネルを歩き慣れているはずのワタクシとしましても,相当きつかったです.もうすこしペースが遅いと,さらに詳しくトンネルを見ることが出来たように思うのですが,まあ仕方ないのでしょうね.

今後ともよろしくお願いします.

投稿者 とざわ : 2006年08月25日 00:02

こんにちは
検索してココに辿り着きました。

自分はB班だったのですが、B班の案内人が所長と呼ばれていました。
たぶん北海道新聞に載っていた青函トンネル工務所の山本所長だったのではないかと思います。
その辺に居た鉄道ファンらしき話しでは、責任者じゃないと本坑のドアは開けられないとの事でほぼ間違い無いと思います。
A班は数名ドラエモンコーナーを、B,C班は本坑まで見せて貰えたようですが、D班は不明です。
一般人が入れる機会は二度と無いかもしれないので、お互い良い経験が出来てよかったですね^^

投稿者 銅華 : 2006年08月24日 16:42

こんにちは
参加ご苦労様でした。
自分はC班に居たのですが、情けない姿(笑)が掲載されてる写真にありましたので足跡を残していきます。

写真を見るとやっぱり違いますね。
コンパクトではないカメラが欲しいと痛感した先進導坑ツアーでした。

投稿者 もーん : 2006年08月24日 06:58

はじめまして。
私もこのツアーに参加しましたが、あの白いのはバクテリアだったとは! 勉強になりました。

投稿者 Red-Comet : 2006年08月22日 22:14