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2008年07月12日

宮脇俊三と鉄道紀行展

本日は,通常のとざわの行動圏内に入ってこないジャンルの場所へ行って参りました.(所在地的にはふつうに東京における行動圏内ですが)

 世田谷文学館

いやー,なんとも自分に似合わない響きですな.「ぶんがくかん」ですもの・・・・・

じつはこの世田谷文学館で,本日より9/15までの企画展として,宮脇俊三と鉄道紀行展が開催されていることを昨日の朝日新聞で知りまして,ちょうど時間もとれるので行ってみた次第であります.宮脇俊三氏の没後5年を期して開催されたそうで,もう亡くなられて5年が経つのか・・・・・と改めて時の流れの速さを痛感しました.

展示内容は,自筆原稿や取材ノートを中心に,さまざまな写真やエピソードを織り交ぜたパネル展示が数多くなされており,なかなか興味深くみてきました.特に,本文に挿入する図や表などもすべて自筆で書かれており,しかもそれらに印刷時の活字のポイント数や太さ,色使いや白黒反転などもすべて指示が書かれており,細やかな配慮と出版に妥協しない姿勢というものが垣間見えてくるような気がしました.やはり名編集者と言われただけのことはあるなと.

というわけで,それらを眺めながら館内をのんびり歩くのは,なかなかよい時間でありました.鉄道が好き,でも鉄道だけじゃない幅広い教養がにじみ出るようで,うらやましい限りです.それと,「自分が楽しんで書く文章というものは,他人が読んで面白いものではない」という言葉は,プロの文筆業としての姿勢を端的に言い表しているなぁ,ほかの仕事にも当てはまるのではないかなぁなどと思いました.

2ヶ月ほど開催してます.鉄道旅行が好きな方はふらっと行ってみるのもよろしいのではないでしょうか.

投稿者 とざわ : 2008年07月12日 22:53

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