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2012年08月19日

国領・調布間連続立体交差化 実施される.

本日より,京王線の国領・布田・調布の各駅が地下化されました.
調布駅付近の立体交差化による道路渋滞の解消,および調布駅構内における京王本線と相模原線の平面交差を解消するためのプロジェクトで,東京都が事業主体となり道路整備の一環としての都市計画事業として平成14年2月の都市計画決定により実施されてきているものです.

ま,前置きはともかく,昨晩終電後に地下線への切替が行われ,本日午前中に無事切り替え工事が完了したことから,午後から同区間の周辺を見に行ってきました.以下,その概要になります.

最初は電車で京王多摩川まで行き,そこから調布方へ戻りました.


調布駅とのほぼ中間で,地下線と地上線(旧線)の切り替え場所.ちょうど相調6号踏切のあたりになりますが,H鋼が組み上がっています.これ,工事桁で構成されていた旧線を吊り上げて固定しているもので,吊り上げた旧線の直下に地下へ潜っていく部分の線路が構築されています.
中央の写真で,吊り上げた旧線の端部(ちょうどレール断面が確認できる)が見えています.


旧線を吊り上げた油圧ジャッキと,吊り上げた旧線の工事桁を支える横桁.


構体の反対側(調布方)端部.写真中央に写る横桁が,旧線工事桁を支え,その下の方に地下から登ってくる新線のレールが見えます.


続いて,調布方へ歩いて相調1号踏切だったところ.


遮断棹は廃止となったすべての踏切で当夜のうちに撤去されていました.


しかしこうやってBバリの端部から見てみると,まだ廃止になった線路には見えません.


さらに歩いて,調布1号踏切だったところへ.


ここは常に渋滞していた場所ですが,大きく改善されることでしょう.


ちなみに同じ場所で2日前に撮影してたりして.


旧踏切内から旧調布構内を見る.ホーム端部に南北通路が仮設されています.
(このアングルでも2日前に撮ったなぁ…)


その南北通路.ちょうど上りホームの端部に接する位置に設けられています.


通路はレール面の上に設けられています.


で,下りホームはガス切断したんですね…
(しかしホームブッタ斬りは,他にも数カ所で見られるのであった.)


構内にクローラクレーンも留置中.

そのあと,新宿方にある東口の入り口に廻ってみたのですが…


これがいちばん驚いたところ.計画の詳細を見てなかったからかもしれませんが,前日までの上下本線のところに東口改札への入り口が.当然仮設なんだろうけど,でも驚きました.
駅の入り口の真上にトロリ線が吊架してあるってかなりシュールな感じ…


この通路からも旧駅の構内を.今後は貴重な作業スペースになっていきますね…


さらに,新宿方の旧踏切から.


同じ箇所で新宿方も.踏切ごとにBバリが設けられています.
ここの直線で5000系のさようなら運転を撮ったよなぁ…(1996年12月のはなし)

その後,やっと調布駅へ.


ホームはネイビーのタイル貼り.最近の駅案内サインにあわせて下りがネイビーで上りホームは赤系のタイルかとちょっと期待しましたが,上りホームも同じタイルでした.
で,ホームにはホームドア(正確には可動式ホーム柵)が設置されていますが,まだ運用されていません.


よってこんな感じ.
しかし,電車の停車位置はすでにホームドア運用時と同様に管理していました.(ここが若干不安な点.それについては最後に記述.)


軌道は直結軌道.弾性マクラギ直結軌道ではないんだなぁ…


でまぁ,やっぱりホーム端部で電車を撮ろうという人は初日だけにひっきりなしにいるわけなんですけど,そこでどんな写真が撮れるのかといいたい.

電車に乗ってお隣の布田へ.


布田駅は本当のホームドアがすでに整備されて運用されています.下り側がネイビー系,上り側がサーモンピンク系なのは,最近の案内サインと同じ.
この駅だけ,明らかにギャラリーが少なかったんですけど,ホームドアで電車が見えないから?


地上に出て布田1号踏切の箇所から旧駅全景.


踏切脇にこういう注意表示があるんですけど,踏切跡地って表現がストレートすぎる.


旧駅構内.ここも本線上に仮設の旅客通路を作ってます.
やっぱ用地取得が難しいんだなぁと思わずにはいられない状況.


前日まで運用されていた仮設の橋上駅舎へあがるエレベータなんですが… これって緊急のお知らせなんだろうか?

国領まで歩いてみました.


踏切の箇所のBバリ以外はまだ手つかずです.


2日前に写真を撮った箇所で同じようなアングルで撮ってみた.右は2日前の写真.
今日のような天気だったらよかったのだが.


歩いて国領駅に着きました.この国領1号踏切も,よく渋滞していた場所.劇的に流れが改善されています.


旧駅を眺めてみる.そのうちあっという間に仮設ホームなんか無くなってしまうんでしょう.


起点方の踏切跡にまわってみました.そこから旧駅構内を見てみますが,やはり上り本線を横断する形で旅客通路が設けられています.


同じ踏切跡から新宿方を見ると,ちょうどトンネルへの入り口が一望できます.いまはBバリなので撮影も簡単にできてしまいますが,そのうちガッチリとした柵とかに作り替えられてしまうに違いない.
で,ここは相模原線のところと違って,旧線の工事桁を吊り上げではなく一斉撤去という方法だったようですな.前日までの軌道構造はこんな感じでしたからねぇ.


国領も可動式ホーム柵.まだ運用されていないのは調布と同じ.
しかし布田だけなんで設備を違う物にしたんですかねぇ… ぜひとも理由が知りたい.


ここの新宿方ホーム端,ちょうどトンネルに入ってくるところを安全に撮影できてしまう構造になってまして,かわるがわる皆さん列車を撮影していました.
で,自分も1列車だけ撮影.

そして最後,つつじヶ丘に移動.


今日のダイヤ改定以降,相模原線の調布止まりの列車はつつじヶ丘まで回送して,つつじヶ丘3番線で折り返すことになりました.
それで,その様子を見に来ました.写真ではシャッタースピードを調整しなかったのでよく写っていませんが,回送列車の折り返しの際には,3番線調布方の列車種別表示装置に『急』が表示されていました.

以上,本日の調布ほか2駅を見に行ったときのまとめでした.

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最後に1点だけ懸念材料.
今日の運行状況を見ていて,この3駅に列車を停める際に,停止位置があわず,ドアを開けられない事象を何度も目撃しました.1晩で切り替えているため,運転士も事前に設備を見たりはしているでしょうが実際の運転としてはほぼぶっつけ本番のはず.したがって,停止位置が合わないたびに運転士と打合せ,停止位置の微修正を繰り返す必要があるのですが,それによって列車の遅れを引き起こしていました.また,停止位置合わせも不慣れなためか,ブレーキ扱いが気持ち早くなっていると思われ,列車を停止させる前に駅の放送は『電車が発車します』なんていう状況もしばしばでした.
つまりこれらの事象は,運転士が習熟するまでの一過性の問題とは言え,しばらくはダイヤ乱れの要因になりそうな気がします.特に明日の朝ラッシュは,遅れが生じてしまうのではなかろうか… なんて危惧してしまいます.

投稿者 とざわ : 20:31 | コメント (0) | トラックバック

2012年08月10日

癒し

癒しの動画を発見.
職人さんGoodJob!

投稿者 とざわ : 23:40 | コメント (0) | トラックバック